研究発表
2019.6.27 更新
大会2日目:7月14日(日)
10:00~11:00
【第1分科会 一般研究部門】
司会 畠山貴代志(北海学園札幌高等学校)
世代の異なる教師の語り合いによる熟年教師の学び
○植木克美(北海道教育大学)保護者支援の経験交流研究会
川端愛子(北海道文教大学)
中島 平(東北大学)
渡部信一(東北大学)
本発表では、世代の異なる教師たちが集い語り合うワークショップの実践をとりあげます。このワークショップのプログラムは「保護者支援の経験交流研究会」のメンバーが中心になって開発、実践を進めています。20名程度の世代の異なる教師たちが集まり、保護者支援の経験を4~5人のグループになって順番に語り合うものです。ここではワークショップに参加した熟年教師が若手や中堅教師との語り合いの活動を通して、そこでの学びをどのように表現しているかをアンケートの記述から検討します。アンケートに記述された身体性に関する語彙(感覚、感情、行動にかかわる語彙)を検討します。そして、身体性を有するこれらの語彙の出現傾向から熟年教師たちが表現した感覚の動きと心の動き、行動を図示化していきます。
「授業の可能性」を阻むもの―「良い授業」が広がらないのはなぜか―
○守屋淳(北海道大学大学院教育学研究院)
発表者(守屋)は、今回(2019年7月予定)発行される本学会の紀要「北海道の臨床教育学第8号」において、特集「授業の可能性」を企画し、またその一部を執筆した。特集に寄稿された2篇の論文に示された実践の事実は、まさに授業が持つ豊かな「可能性」を示していると言える。そしてこのような良質な授業実践は、全国のあちこちで熱心な教師たちによってその経験が積み重ねられてきている。しかしそれにもかかわらず、こうした実践に対してはしばしば強い拒否感が向けられ、こうした実践の普及を阻んでいる。本発表では、発表者自身が経験してきた(自身に向けられてきた)こうした実践への否定的な反応を整理して示し、その背後にある誤った授業観・学習観と、それを支える心理的なメカニズムについて検討することとする。それを通してこうした実践が少しでも広がるためのヒントを得たいと考えている。
【第2分科会 実践事例研究部門】
司会 間宮正幸(共育の森学園)
虐待が疑われ困難を抱えた子への支援に悩む一人の担任のエピソードから考える
(私という)ひとりの教師の内面や思いにスポットを当てて,本研究を構成しました。
【第3分科会 一般研究部門】
司会 黒谷和志(北海道教育大学)
敏感すぎる人(HSP)の不登校
〇佐藤伸一(旭川カウンセリングセンター)
SCが関わっている不登校に陥る生徒の中に,敏感すぎる人(HSP)の気質の生徒が散見され,HSP傾向のある生徒が不登校に陥るメカニズムと,HSP傾向のある生徒の支援についての実践報告をする。