地域でのチーム学校をどうつくるか

7月16日(月)9時~11時

 子どもたちの発達援助の領域が広がる中、教師が地域と連携して発達を保障する役割も増加している。このため近年「チーム学校」が重要な課題となっており、他の発達援助専門職との連携・協働による現状改善の方法が提起されている。
 しかし、大都市とは異なる広域で発達援助専門職の少ない地方においては、地域住民をコーディネートし、地域のリソースを活かしていく「協働遂行力」も求められる。地域も学校を支援し、学校も地域と協働していくことが重要である。
 そのような「協働遂行力」を教師や行政職がキャリア形成の中でどう培っていくのか。その ベースとなるべき原体験とはどのようなものなのかを考えてみる必要があるであろう。
 また、子どもの発達のためには、学校と保護者のつながりを広げるための保護者側からのアプローチも求められるところである。
 本課題研究では、地域団体との協力関係づくりや地域学習に力を入れてきた小学校校長、地域の人材と連携した学校運営や教育課程づくりに取り組んできた小学校校長、地域での多世代の居場所づくりや学校との連携について調査研究してきた大学教員からの報告を設け、それを受けて、地域での子育て・発達援助の共同について具体的な方向を探っていきたい。

<趣旨説明>
玉井康之(現地実行委員会、北海道教育大学)

<報告者>
■森 敏隆 氏(釧路市立釧路小学校校長)「地域のコーディネートとチーム学校の応援団づくり」

 社会教育の経験が豊富な教師として、地域団体との協力関係づくりや地域学習に力を入れてきた経緯やこれから「地域の学校」として必要な取り組みについて報告していただく。

■谷口 久士 氏(釧路市立阿寒湖小学校校長)「地域コミュニティと連携した地域教育課程づくりと子どもの発達」

 アイヌの人たち、森林管理者、漁業協同組合、環境保全員などの人たちに学校運営に協力してもらい、それを教育課程にも組み込み、地域の中から教育課程を創り変えていく取り組みを行ってきた蓄積とこの後の展望について語っていただく。

■宮崎 隆志 氏(北海道大学大学院)「人が育つ地域を協働でつくる ― "つきさっぷプロジェクト"の経験から」

 札幌市豊平区月寒エリアを中心に様々な世代や立場の居場所づくりに関わる団体が緩やかに連携して、2016年から交流が行われている、つきさっぷプロジェクトについて、その実態と価値・課題について報告していただく。

<指定討論者>
古野由美子 氏(札幌市青少年女性活動協会職員)
井上大樹 氏(札幌学院大学)

<コーディネーター>
玉井康之(現地実行委員会、北海道教育大学)
池田考司(北海道教育大学)