<自由研究発表> 15日(1日目) 16:55~17:55

 自由研究発表は、「実践事例検討部門」と「一般研究部門」に分かれています。

第1分科会 一般発表

■発表者 佐竹貴明

■授業における対話に関する検討 -dialogic pedagogy論を核に-

 現在、次期指導要領改訂などの影響もあり、授業おける「対話」ということが注目されている。
その中で示される「対話」の多くは、ディベートやディスカッション、グループワークなどの授
業における特定の手法を指すものとなっているが、このような捉え方に対する問題も指摘されて
いる。
 そこで、本報告では、バフチンの諸理論を思想的源流とする「対話主義(dialogism)」をもとに
した授業論(dialogic pedagogy")の検討を通して「対話」自体の捉え方、対話的な授業における
<教師-教材-学習者>の関係性や、教師の役割等を再検討することを目的とする。


■発表者 山口好和

■教師が授業作りの中で考える<児童理解>-小学校専科教諭の事例から-

 <児童理解>は学年や教科を問わず、教材理解と並ぶ授業づくりの基本として考えられている。
しかし最近では、児童の発達差や生活環境・学習情報の多様化によって、ますます<児童理解>が
困難なものになっているようにも見える。そうした環境下で、経験教員は何を問題視しており、
どのような手だてを講じているのか。実際の授業づくりや単元展開を通じて、授業者自身が掴ん
でいるある種の<知見>を手がかりとして、形だけに終わらない児童の学びの理解の意味や、それ
に接近するための手だてを考えてみたい。

第2分科会 一般発表

■発表者 佐藤伸一

■高校における不登校傾向のある生徒に対する支援-教育支援の実践

 高校への進学率は98%を超えており、高校進学はいまやスタンダードになっているが、高校生
の不登校は決して少なくない。高校で不登校になると、出席日数や欠課時数により、進級ができ
なくなり、結果、転学や退学を余儀なくされる。不登校や教室に入って授業を受けられない生徒
の中には、何とか高校を卒業したいという強い気持ちを持つ生徒がおり、そうした生徒を「教育
支援(学校内適応指導教室)」して卒業させ、希望の進路に導いている私立高校での実践報告をす
る。


■発表者 木戸口正宏・高橋信也

■多様な人たちが支えあう地域づくりの模索―釧路市における試みに着目して

 この二〇年間の社会の構造変容は、子どもの貧困や若者の社会的自立の困難、子育て世代の流
出などに伴う人口減少や少子高齢化など、様々な課題を地域社会に生み出している。その中で困
難を抱える子どもや若者、子育て家庭、単身者世帯、高齢者世帯の孤立は、大きな問題になって
いる。
 本発表では、そうした地域の「典型」とも言える北海道釧路市を対象に、様々な困難を抱えて
いる若者たちが、地域の人々のニーズ、特に一人暮らしであったり、健康に不安を抱えている高
齢者の生活要求(買い物、掃除、草刈り、除雪など)に応え、「仕事」としてこれに取り組むこと
を通して社会的自立を目指すとともに、そうした高齢者世帯の生活支援を通して、様々な「生き
づらさ」を抱える人たちが世代を超えて支えあう地域づくりを目指すという活動に着目し、その
意義や現時点での到達について考察する。

第3分科会 実践事例発表

■発表者 荒木奈美 他

■臨床教育学におけるリフレクションとは何か

 本学会の部会の一つでもあった学校教育リフレッシュン部会は、3年で一つの区切りをつけ、
今後は広く<臨床教育リフレクション部会>として、また新たな3年間をスタートさせようとし
ています。
 この度、部会での研究成果を深い参加者が改めてフロアーの皆様に向けて語り直すことで、私
たちが得た<その場に居合わせた者たちが「ゆらぎ」の中に身をおき、繰り返し語り合い、問いつ
づける協働的リフレクション>の是非を問い、その意味をさらに深めていきたいと考えています。

<ラウンドテーブル>16日(2日目)11:1512:15

第1会場

■発表者 畠山貴代志

■『北海道教育現場の働き方改革』に物申す

 ぜひ現場の生の声をお聞かせ下さい。
「学校は忙しい」と言われて何年もたっています。忙しさの背景にはどんなものが潜んでい
るのでしょうか。そして、今の教育現場では、どんなことが起きているのでしょうか?
 『北海道の教育現場』と範囲を限定した意見交流です。地域性、校種の差、経験の違い、性差、教員、管理職、保護者など、皆さんのそれぞれの思いを知りたいのです。そして、データとして挙げられているエビデンスとの相違や合致点を見つけ、北海道の教員の働き方を探っていくきっかけになればと思います。
 教育現場と研究者への橋渡しがしたいのです

第2会場 

■発表者 荒木奈美

■ 大学生とともに「今、私たち」を語る

 大学で学生たちと「生き直し」をテーマにした対話を続けています。将来の夢、友人関係、克服したい自分自身の課題などについての彼らの話に耳を傾け、その熱い思いや戸惑い、もがきに対話を通して直接触れる貴重な経験をしてきました。この経験を通して得たことは、「語られた言葉」「直接出会うこと」の大切さ、何をおいてもまずは聴き手としての私自身がこの直接体験をもっと尊重したいと言う思いの高まりでした。
 本企画では一人の学生自身が語る。「生き直し」をめぐる対話の中から見えてきた気づきを出発点として、参加学生が自由に対話を重ねます。かつて学生であった方も含め、皆様ご参加可能です。

第3会場

■発表者 徳長誠一  

■2018アクティブ・ラーナー(能動的な学習者)を育てる「授業」

「授業」に関して、[ 同じ/ 異なる] 教科、[ 同じ/ 異なる] 校種の教師たちが語り合い、聴き合うことで、新たな視点を得ることができるため。( 学校教育の中で行われる「授業」に焦点を絞る)

 授業をきっかけとして、子供・若者たちが、アクティブラーナー( 能動的な学習者)
として育つためには、どういう原理・原則があるかを追求したい。