課題研究

2019.6.27 更新


大会1日目:7月13日(土)
16:15~17:45

子どもを支える地域づくりの臨床的アプローチ(その2)
-子どもへの「まなざし」が変わる時-


キーワード: 学校(園)・家庭・地域の連携、当事者の声を(深く)ききとる、対人援助職の
省察(リフレクション)


 地方創生総合戦略の展開は、過疎自治体を中心に続々と子育て世帯に対する支援を物資両面
で展開するようになった。さらに、幼児教育・高等教育の無償化により、経済面での子ども支
援はかなりの進展を見せようとしている。これからの学校、地域づくりの肝は、地域の実情に
合わせた「誰も取り残さない」教育の創造が求められている。このことはSDGs(持続可能な
開発目標)に向けた教育の方向性と合致し、未来の社会をつくる教育であると言える。
 北海道臨床教育学会では、北海道の地域に根ざす教育・子育てにおける民衆の力、教育や福
祉にとどまらない対人援助職の現代的可能性について明らかにし、子どもの「生きづらさ」を
課題として受け止める地域づくりとその学びについて議論を進めてきた。一方、部会活動の成
果としては対人援助職の省察(リフレクション)による力量形成、「地域臨床教育」概念の提
唱があげられる。今回は「地域臨床教育」実践における子ども支援の充実あるいは日常化のプ
ロセスにおける大人の学び(変化)について「深くききと」るという省察のいとなみそのもの
を本課題研究で展開したい。
 報告は胆振震災による子ども・地域の傷つきを快復する取り組みである。このほか、自由討
論では参加者それぞれの現場での経験などの「ききあい」を通じてテーマを深めていきたい。

◇報告者
井内 聖(はやきたこども園園長・兼・安平町災害ボランティアセンター副センター長)

子どもの権利(意見表明権)を活かしたまちづくりに関わる中で震災を迎える。発災直後からICTを駆使して系列園やこれまでのネットワークを復興支援に活かす。発災から1か月で地域の全世帯をまわり、被害と支援ニーズを把握し役場とのパイプ役を果たす。子どもや職員、住民の一人ひとりの声を聴き、つなげていく一貫した姿勢で教育・保育地域づくりに関わっている。


◇コメンテーター
井上大樹(札幌学院大学)

◇司会
荒木奈美(札幌大学)
古野由美子(さっぽろ青少年女性活動協会)


北海道臨床教育学会 (事務局:北海道教育大学池田考司研究室気付)
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